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#8 明るさのコントロール 後編

2008/08/30 Sat [Edit]

HD-011

 前回はカメラは明るさをどのように感知しているのかという機能的な観点から適正露出を決定するための原理・原則についてお話しをしました。この原理・原則を理解しつつ応用することで、意図的に明るさをコントロールできるようになります。そこで後編は、より一般的なシーンでの明るさのコントロールテクニックについてお話ししてみたいと思います。

 カメラの露出計が明るさを計測することを”測光”といい、この測光した範囲が適正露出(18%グレーの反射率)に近づくようカメラは露出値を決定します。上の写真は人物にかかった影を境に、明るい部分を測光して撮影した写真です。この場合カメラは測光した明るい部分が適正露出になるよう露出を決定するため、影に入った人物の顔は暗く写ってしまいます。この写真では意図的に明るい部分を測光して撮影していますが、初心者の方は自分のカメラがどの部分を測光しているのか分かっていない人も多いのではないでしょうか。そこでまず、カメラの”測光モード”という機能から説明していきましょう。

 デジイチにはファインダーのどの部分を測光するのかを選択することができる”測光モード”という機能があり、撮影者の意図や状況に応じてこのモードを切り替えて使うことができます。では、ご自分のカメラにどのような測光モードがあるのか、またどのような場面で使用するのかを見てみましょう。

※各測光モードの呼び名はメーカーによって異なります。ここではCanonの場合で紹介しますが基本的な機能は他のメーカーでも同じです。

評価測光(Nikon:マルチパターン測光)
ファインダーに写った画像をいくつもの格子状に分割し、明るさがどのように分布しているのかをカメラに搭載されたコンピューターが分析・計算した結果、そのシーンに最もふさわしいであろう露出値をカメラが決定します。これにより逆光下や明暗差の多い場面でも適正露出が得られやすいモードで、露出はカメラ任せにしたいという場合に使います。

中央部重点平均測光
ファインダー中央付近に重点を置いて、画面全体を平均的に測光するモードです。画面全体を見つつ中央付近に主役となる被写体がある場合に使います。

部分測光
画面中心部のみを測光します。逆光下やスポットライトで照らされた被写体など、狭い範囲を測光したい場合に使います。
※Nikon製品には部分測光にあたるモードがないようです。この場合、スポット測光で代用します。

スポット測光
部分測光より範囲が狭く、画面中心部1点のみをピンポイントで測光します。より狭い範囲を測光したい場合に使います。
※ 機種によってはスポット測光が搭載されていない場合があります。その場合、精度は落ちますが部分測光で代用します。

HD-012

 Canon EOSシリーズでは、測光モードが評価測光で、AFフレームが自動選択または任意選択の場合、シャッターボタンを半押しするとAFロックと同時にピントの合ったAFフレームを中心に測光します。(ちょっと専門用語が多くなってきましたね...)このことと適正露出の原理・原則を理解しておくと、意図的に明るさをコントロールできるようになります。
具体的には以下の手順です。
  1. ピントを確実に合わせるため、AFフレームを中央に設定(#5 AFロック参照)
  2. 測光モードをスポット測光(スポット測光がない場合は部分測光)に設定
  3. 測光したいポイントに画面中心(AFフレーム)を合わせAFロック(シャッターボタン半押し)する
  4. AFロックしたまま構図を取り直してシャッターを切る
 下の写真では陰になった顔をAEロックしてから構図を取り直してシャッターを切っています。こうすることによって構図を変えても陰になった顔を適正露出に固定したまま撮影することができます。

HD-013

 但し、この方法だと、ピントを合わせたい部分と適正露出を決定したい部分が別々な場合には使えません。例えば下の写真のように、背景を測光しつつ手前の犬にピントを合わせることでシルエットを生かしたシーンを撮影したいときなどがそれにあたります。

HD-014

 そこで”AEロック”の出番です。AEロックとは、測光で得た適正露出値を一時的にカメラに記憶・固定してくれる機能のことで、ピント合わせと露出設定を別々に行うことができるようになります。シャッターボタンとは違う独立したAEロックボタンで操作し、たいていはカメラを構えたときの右手親指付近にそのボタンはあるはずですが、例によってその位置と操作方法は取扱説明書で確認しておきましょう。(AFロックと混同する場合があるので注意してください。)

手順は以下の通りです。
  1. ピントを確実に合わせるため、AFフレームを中央に設定(#5 AFロック参照)
  2. 測光モードをスポット測光(スポット測光がない場合は部分測光)に設定
  3. 測光したいポイントに画面中心(スポット測光範囲)を合わせ、AEロックボタンを押す
  4. ピントを合わせたいポイントに画面中心(AFフレーム)を合わせAFロック(シャッターボタン半押し)する
  5. AEロックとAFロックを押したまま構図を取り直してシャッターを切る
コツは、AEロック→AFロック→構図を決める→シャッターを切る、この一連の動作をテンポ良く素早く行うことです。また、AEロックボタンを押したままシャッターを切る癖を付けておくとミスショットが少なくなります。

 このテクニックではピントと露出を画面中央の同じポイントで決定しているため、シーンが変わっても悩まず同じ手順で撮影できるというメリットがあります。一方、スポーツシーンなど一瞬を捉えたい場合や、動き回る被写体を連続撮影したい場合にはAF・AEロックができないので不向きです。僕の場合、ポートレートなどほとんどカメラを動かすことのない被写体の場合は、AFフレーム中央一点選択とスポット測光モードの組合せでAEロックを駆使しながら撮影し、スポーツシーンなど流し撮りを多用するシーンやシャッターチャンスを逃したくないシーンなどでは、評価測光とAF自動選択または任意選択の組み合わせで使っています。もちろんこの方法は僕が好んで使っているテクニックの一つで、決してこの方法じゃなきゃいけないと言うことはありません。自分にあった手法を見つけるための一つの例として参考にしていただければ幸いです。

 さて、駆け足で説明してきましたが、今回のお話は明るさをコントロールする上でのほんの基本にすぎません。でも、このテクニックを自分のものにできれば、きっとステップアップできたと感じていただけるでしょうし、なにより写真を撮ることが楽しくなっていただけることと思います。

HD-015

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