#5 AFロック
2008/03/08 Sat [Edit]

オートフォーカスとは読んで字のごとく、カメラが自動的に判断しピントを合わせてくれる便利な機能のことです。ですがこの機能に頼りすぎると、時に意図しない場所にオートフォーカスしてしまうことがあります。例えば、上の写真では後ろのキリンにピントを合わせたいのに、手前のペリカンにどうしてもピントが合ってしまいます。これはファインダーの中心付近にある物、更に手前にあるものを優先的にピントを合わせようとカメラが自動的にピントを調節してしまうためです。今回は、このような失敗を防ぐため、オートフォーカスを使いながらも、狙った場所にピントを合わせられるテクニックについてお話ししたいと思います。
と、その前に、以下の操作方法を取り扱い説明書で確認しておいてください。
1.シャッターボタンの半押し
2.AFフレーム(測距点)の選択
3.ファインダー内表示の合焦マークの確認
※このコラムでは、専門用語をキャノン製品の取扱説明書に記載されている呼び名で説明しているため、他社製品では表現が異なる場合があります。
ファインダーを覗くといくつかの□や[ ]のような印が見えると思います。この印の部分を「AFフレーム(測距点)」といい、カメラはこの部分に重なった被写体にオートフォーカスします。僕が使っているCanon EOS 30Dや、最近発売されたばかりのCanon EOS Kiss Digital X2 ではこのAFフレームが、中央を含め合計9ヶ所あり、任意の点を選択するモードと、9点全てのAFフレームを自動選択してオートフォーカスするモードの2種類から選べるようになっています。一見、9点全てを使った自動選択の方が便利で楽な気がしますが、先にお話しした理由から意図しない場所にオートフォーカスしてしまうことがあるので、僕は常に中央1点のAFフレームだけを使っています。それじゃあど真ん中にピントの合った写真しか撮れないじゃん!と思われるかもしれませんが、そこでAFロック(フォーカスロック)というテクニックが必要になってくるのです。
文章を読んでいるだけでは分かりづらいと思うので、実際にやってみましょう。
まず、カメラを以下のように設定してください。
1.撮影モードを「絞り優先モード」に設定してください。
2.フォーカスエリア選択で、ファインダーの中央1点に設定します。
それでは、ピンと合わせから撮影が行われるまでを見てみましょう。
ピントを合わせたい被写体に、ファインダー中央のフォーカスエリアを重ねてシャッターボタンを半押ししてみてください。ファインダー内表示の合焦マークが点灯しピントが合うはずです。でも、このままだとファインダー中央にあるモノにしかピントが合わせられないですよね。そこで、シャッターボタンを半押ししたまま、カメラを左右上下に動かしてみてください。オートフォーカスを固定したまま構図を変えられることが分かるでしょうか?そのままシャッターボタンを押し込めば、構図を変えても意図したポイントにピントを合わせたまま撮影することができます。この時、覚えておいて欲しいのは、シャッターボタン半押し状態でピントが合う距離が固定されるということで、カメラから被写体までの距離が変わると、ピント位置が変わってしまいます。つまり、構図を決めている間は、カメラから被写体までの距離(前後)をできるだけ変えずに動かす必要があるということです。ちょうど、カメラの中心を軸にゆっくりと上下左右回転させる感じですね。もうひとつ、半押しした状態からシャッターを切るまでの間に一旦指を離してしまうと、その時点でAFロックは解除されてしまいますのでこの点にも注意してください。

この状態でシャッターボタンを半押しすると、中央の花にオートフォーカスします。

いったん、片方のボトルにAFロックします。

AFロックしたまま左右のボトルが画面に収まるよう構図を取り直してシャッターを切ると、ボトルにピントが合った状態で撮影することができます。
AFロックの説明ついでに簡単なテクニックをもう一つ。先ほど被写体までの距離が変わると、ピント位置が変わってしまうというお話をしましたが、これを利用する方法です。AFロックした状態で、カメラを前後(自分の体を前後させる感じ)させると、カメラのオートフォーカスを固定したまま、ピントの合う位置を変えることができます。これはマクロ撮影(接写)をするときに多用するのですが、微妙なピント位置を調節するのに覚えておくと便利です。但し、ピントが合っているかどうかは、自分の目で確認する必要があります。
カメラのちょっとした機能やテクニックを知ることで、写真の表情はガラリと変わります。以前のエントリーでもお話ししましたが、カメラ任せではなく、自分が思う通りにカメラを操れるようになることがデジイチの楽しみでもあり上達への近道です。

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